平安レイサービス、24年3月期第1四半期の決算は前年同期比△2.7%の約22億円で着地

平安レイサービスの24年3月期第1四半期決算の表紙 決算

平安レイサービス<2344>は、8月14日に2024年3月期第1四半期(23年4月1日〜23年6月30日)の決算を発表し、売上高22億5000万円(前期比△2.7%)、営業利益2億7200万円(同△17.7%)、経常利益3億300万円(同△15.5%)、当期純利益1億9700万円(同△17.9%)でした。

ここからは平安レイサービスの24年3月期第1四半期の決算内容を解説していきます。

平安レイサービスの事業内容(24年3月期第1四半期)

平安レイサービス株式会社」の主な事業は冠婚葬祭事業、互助会事業、介護事業です。24年3月期第1四半期の事業の概要は下記のようになりました。

  • 冠婚事業は売上高は60百万円(前年同期比8.9%増加)、営業利益は3百万円(前年同期比2,122.0%増加)となりました。これはオンライン相談会を実施したこと、またSNSやWebでの露出を増やした事が要因とのことです
  • 葬祭事業は売上高は1,915百万円(前年同期比3.3%減少)、営業利益は500百万円(前年同期比6.4%減少)となりました。これは既存施設の改修工事による営業縮小の影響があり、葬儀の施工件数が減少したことが要因とのことです
  • 互助会事業は売上高は45百万円(前年同期比2.8%減少)、営業利益は22百万円(前年同期比2.9%増加)となりました。これは葬儀施工において互助会利用件数が現象しましたが、広告宣伝費等の経費を抑えたことで利益が増加したとのことです
  • 介護事業は売上高は274百万円(前年同期比0.2%増加)となり、営業利益は10百万円(前年同期比39.2%減少)となりました。これは訪問看護やデイサービスでの契約件数を伸ばせた一方で、求人費用や教育費用などの労務費が増加したこと及び施設入居のリフォーム費用が発生したためとのことです
平安レイサービス株式会社の24年3月期第1四半期の決算概要の図
平安レイサービス株式会社の24年3月期第1四半期の決算概要
しゅう
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メインの売上は葬祭事業なので、この増減で全体の売上進捗が大きく変わってくるのが特徴だと感じました。とはいえ、介護事業をメインとして他の事業を伸ばしていく動きはしていますので、それらの伸び幅が今後の注目点になると思います!

平安レイサービスの決算分析(24年3月期第1四半期)

それではここからは、平安レイサービスの24年3月期第1四半期の決算資料を基に詳細な決算の分析を行っていきます。

財務分析

自己資本比率が60.8%となっており、財務状況は非常に安定しているといえます。前期末からも1%ですが自己資本比率を伸ばしていますので、借金が返せない事による倒産の確率は現時点では低いでしょう。

平安レイサービス株式会社の24年3月期第1四半期の財務状況の図
平安レイサービス株式会社の24年3月期第1四半期の財務状況

業績予想と今後の戦略

平安レイサービスの業績予想は今回の結果を踏まえても修正は無いという事です。今回の決算発表で減少額が大きかった葬祭事業は施設修繕のために葬儀件数が伸ばせなかったとすれば、改修が完了すれば葬儀件数が伸びるという事だと思いますので、第二四半期では伸びが予想されるのではないでしょうか。

そういう意味で24年3月期第二四半期の業績の注目点は①葬祭事業の売上が戻っているか②他のセグメントの伸びが更に加速しているか、の2点になるかと思いました。

平安レイサービス株式会社の24年3月期第1四半期の業績予想の図
平安レイサービス株式会社の24年3月期第1四半期の業績予想
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決算説明資料は会社によって出す・出さないが分かれます。平安レイサービス社は今回は出さなかったようですので、決算短信からの抜粋となりました。分析する方からすると資料がある方が会社の意志・意図が伝わってくるので是非次回こそは!と願っています!

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※当記事は特定の会社への投資の監修や売買の推奨などを目的としたものではありませんので、最終的な投資決定はお客様ご自身の判断で行って下さい

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