平安レイサービス<2344>は、5月15日に2023年3月期(22年4月1日〜23年3月31日)の決算を発表し、売上高96億6900万円(前期比+7.6%)、営業利益14億9200万円(同+21.1%)、経常利益16億2700万円(同+19.1%)、当期純利益10億5300万円(同+13.0%)でした。
ここからは平安レイサービスの23年3月期の決算内容を解説していきます。
平安レイサービスの事業内容(23年3月期)
「平安レイサービス株式会社」の主な事業は冠婚葬祭事業、互助会事業、介護事業です。
これらの事業は全体的に売上が増加傾向にあります。特に、葬祭事業では、死亡人口の増加と平安レイサービス独自の施策の効果により、葬儀施行件数と葬祭一件単価が増加し、売上高と営業利益が増加しています。
また、冠婚事業では、コロナ禍による自粛傾向が続いていましたが、婚礼施行組数は前年同期に比べて増加し、売上高と営業利益も増加しています。
互助会事業でも、葬儀施行における互助会利用件数及び葬祭一件単価が増加したことにより、売上高と営業利益が増加しています。
介護事業では、コロナ禍の影響によりデイサービス等の営業自粛がありましたが、訪問入浴・グループホーム・高齢者向け賃貸住宅において、職員の確保ができたことにより稼働率が改善し、売上高はほぼ前年同期と同じで、営業利益は増加しています。
平安レイサービスの決算分析(23年3月期)
それではここからは、23年3月期の決算資料を基に詳細な決算の分析を行っていきます。
財務分析
会社の財務状況は安定していると考えられます。特に、金融商品に対する取組方針では、主に冠婚葬祭事業の施行を行うための設備投資計画に照らして、必要な資金は自己資金によっており、一時的な余資は安全性の高い金融資産で運用し、投機的な取引は行わない方針であると述べています。
業績予想
平安レイサービスの業績は全体的に増加傾向にあり、来期も同様の傾向が続くと予想されています。
特に葬祭事業と互助会事業では売上高と営業利益が増加しています。これは、死亡人口の増加と各種対策の効果によるものと考えられます。また、冠婚事業でも婚礼施行組数が増加し、売上高と営業利益が増加しています。これらの傾向が続けば、業績は引き続き好調に推移すると予想されます。
今後の戦略
平安レイサービスでは、葬儀周辺領域での新商品・新サービスによる収益源の確保とコスト改善による利益率維持向上に努めています。また、全社横断的な物流システム構築やWEB決済システム導入などによる業務効率化によって利益率をさらに高めていこうとしています。
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※当記事は特定の会社への投資の監修や売買の推奨などを目的としたものではありませんので、最終的な投資決定はお客様ご自身の判断で行って下さい
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