ティア、23年9月期第3四半期の決算は約106億円も利益は減少へ

23年9月期第3四半期の決算短信の表紙 決算

ティア<2485>は、8月10日に2023年9月期の第3四半期(22年10月1日〜23年6月30日)の決算を発表し、売上高106億6600万円(前期比+6.6%)、営業利益10億9500万円(同△1.7%)、経常利益10億9200万円(同△1.5%)、四半期純利益7億3000万円(同△1.2%)でした。

ここからはティアの23年9月期第3四半期の決算内容を解説していきます。

ティアの事業内容(23年9月期第3四半期)

株式会社ティアは、「ティア」というブランドで葬儀を展開する葬儀会社です。

23年9月期第3四半期では決算説明資料が公開されていませんので、決算短信を基に23年9月期第3四半期の決算内容を解説していきます。

  1. 23年9月期第3四半期(2022年10月1日から2023年6月30日)の決算内容は、売上高106億6600万円(前期比+6.6%)、営業利益10億9500万円(同△1.7%)、経常利益10億9200万円(同△1.5%)、四半期純利益7億3000万円(同△1.2%)でした。
  2. 葬祭事業は、売上高は103億6百万円(同6.3%増)、営業利益は19億6百万円(同7.5%増)となりました。これは既存店の葬儀件数の増加と共に、新規開設した会館の稼働で葬儀件数が増加し、前年同期比2.9%増の10,980件となったからです。
  3. フランチャイズ事業は、売上高は3億60百万円(同17.2%増)、営業利益は47百万円(同13.0%減)となりました。これはFC店舗が増加した事で売上を伸ばした一方で、FC本部の人材強化で労務費が増加したためです。
株式会社ティアの23年9月期第3四半期の連結決算概要の図
株式会社ティアの23年9月期第3四半期の連結決算概要

ティアの決算分析(23年9月期第3四半期)

次に、株式会社ティアの財務状況、業績予想、リスク要因、戦略的な視点からの分析を行います。

財務分析

「株式会社ティア」の財務状況については、以下のようにまとめられます。

  1. 2023年9月期第3四半期の総資産は147億3700万円で、純資産は78億2000万円でした。自己資本比率は53.1%した。
  2. 2023年9月期第3四半期の流動負債は43億33百万円となり、前連結会計年度末に比べ83百万円増加しました。これは主に未払法人税等が1億89百万円、その他流動負債が1億29百万円減少したものの、短期借入金が5億17百万円増加したことによるものです。

ここから分かることは、自己資本比率が53.1%となっており、引き続き良好な財務状況であると言えます。

株式会社ティアの23年9月期第3四半期の財務状況の図
株式会社ティアの23年9月期第3四半期の財務状況

業績予想と今後の戦略

「株式会社ティア」の業績予想については、以下のようにまとめられます。※第2四半期と殆ど変わっていません

  1. 葬祭事業においては、既存会館が堅調に推移する見通しであり、新規出店の稼働による増収効果を見込んでいます。一方、リロケーションにより既存会館2店舗の閉鎖を計画しています。
  2. フランチャイズ事業においては、新規クライアントの開発を積極的に行うと共に、会館向け物品販売の拡大を図っています。
  3. 経費面では取扱商品の見直しや、葬儀付帯業務の内製化等を推進する一方、「新店稼働に伴う固定費の増加」「積極的な人材採用」「中核エリアのシェア向上にこだわった営業促進の実施」「本社北館建設(ティア・デザイン・ラボ)に係る設備投資費用」等を見込んでいます。

また、現状のところ、業績予想に変更は無いということです。

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※当記事は特定の会社への投資の監修や売買の推奨などを目的としたものではありませんので、最終的な投資決定はお客様ご自身の判断で行って下さい

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