エアコンの無料回収は違法?業界のプロが違法になるケースを徹底解説!

無料回収してもらう予定のエアコンの写真 生前整理

こんにちは!しゅうです。

最近、「エアコンの無料回収」というキーワードをよく目にするようになりましたね。テレビのニュースやインターネットの記事で、不法投棄の問題やリサイクル料の不正取得など、さまざまな問題が取り上げられています。

この記事では、エアコンの無料回収が一体何なのか、そしてなぜそのようなサービスが「違法」とされるのかを、初心者の方でも理解できるように解説していきます。エアコンの処分を考えている方、またはこの問題に興味を持っている方にとって、正しい情報を知ることは非常に重要です。

エアコンを無料回収して欲しい!と考えている方は、ぜひ最後まで見ていってください!

しゅう
しゅう

エアコンを処分するならば、可能であれば無料で回収してもらいたい!というのは非常に理解できます。ただ、方法によっては違法な方法になりますので、犯罪者に加担しないように気をつけるようにしましょう!

エアコンの無料回収が違法になるケース

まずはエアコンの無料回収が違法になるケースを紹介します。また、なぜ無料回収をしたい業者が多くいるのか?という点も詳しく解説していきます。

買取以外での無料回収は違法になる

エアコンの無料回収が違法になるケースとしては、買取以外で無料回収をする場合です。「買取」とは、本来の意味では買い取ったあとに、そのエアコンをそのままの状態で他の人に売ることが出来るという事です。

したがって、例えばエアコンを分解して売れるからと言って、それは「買取」とは言わないので注意が必要です。

とはいえ、実際には消費者の皆さんが「買取できますよ」と業者さんが言ってくれたら「どのように売るのですか?」と聞くことは無いと思いますし、聞いても具体的なルートまでは教えてくれる事は無いですので結局はどのように売られたのか?までは把握できないのが現状です。

なぜエアコンの無料回収をするのか?

エアコンは特に、鉄の含有量が多く、鉄だけを抜き出して売ることが出来るからです。

下記は近年の鉄の価格ですが、ウクライナ情勢が不安定な中で、世界での鉄の価格が上昇しています。この影響で近年は特に鉄を売りたい!という業者が増えており、鉄を多く含むエアコンは無料回収しても儲かる仕組みが出来ているのです。

インデックスグループのHPから引用した鉄価格の推移表
インデックスグループのHPから引用

無料回収したエアコンの分解が適正に行われていれば良いのですが、多くの場合ではそうではありません。エアコンの中にはオゾン層を破壊すると言われているフロンが含まれており、適切な方法で処理しないと空気中に放出されてしまいます。つまり、適切なエアコン処理をしないと、地球温暖化を促進させてしまうということなのです。

「無料回収」のチラシの違法性については、下記の記事で更に詳しく解説していますので、興味があればチェックしてみてください!

エアコンの正しい処分方法

エアコンの無料回収の違法性について解説しましたので、ここからはエアコンの正しい処分方法についてお伝えしていきたいと思います。

家電リサイクル法に基づくエアコンの処分方法

家電リサイクル法とは、2001年から施行されている法律で、特定の家電製品のリサイクルを促進することを目的としています。この法律のもとでは、エアコンを含む4つの主要な家電製品(テレビ、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機、エアコン)は、正しくリサイクルされることが義務づけられています。

エアコンを処分する際の基本的な流れは以下のとおりです。

  1. リサイクル料金の支払い
    エアコンを新たに購入する際や処分する際に、リサイクル料金を支払う必要があります。この料金は、エアコンのリサイクルに関するコストをカバーするためのものです。
  2. 正規の回収業者への依頼
    エアコンの回収・処分を行う業者を選ぶ際には、家電リサイクル法に基づいて認定された業者を選ぶことが重要です。これにより、エアコンが適切にリサイクルされることが確保されます。
  3. 適切な処分
    正規の回収業者がエアコンを回収した後、適切な方法でリサイクルまたは処分が行われます。これにより、環境への影響を最小限に抑えることができます。

正規の回収業者と、自治体の指定の方法の紹介

多くの自治体では、エアコンなどのリサイクル家電に関する情報提供をしています。もし「エアコンを回収して欲しいけど、どこに依頼すればよいか分からない!」となった場合には、自治体のHPまたは自治体に問い合わせするのが良いでしょう。

エアコンの無料回収は出来ないの?

最後にエアコンの無料回収は出来ないのか?という点をお伝えしていきたいと思います。

前章で解説した通り、通常の方法でエアコンを処分する場合には「家電リサイクル法」に則って処分料金を支払う必要があります

しかし、費用が掛からない方法で回収できるならばして欲しい!というニーズは非常に理解できます。違法にならないエアコンの無料回収は結論から言えば「可能」です。ただし、前述の通りで買取をしてもらった後に他の人がエアコンとして利用する場合に限られます。

多くの家電製品の買取の場合、製造年度から5年以内であることが買取できるか?の基準となっていますので、製造年度から5年以内でエアコンの売却を考えている場合には家電製品に強い買取業者に買取を依頼するのも良いでしょう。

まとめ

今回の記事では、エアコンの無料回収の違法性について解説してきました。エアコンをエアコンのまま利用する前提の買取であれば無料回収も違法ではないですが、鉄だけを取り除いての売却目的での無料回収は違法になります。

処分費用が掛かるのが嫌だ!というのは非常に理解できますが、地球に優しい処分方法としての家電リサイクル法に則った処分を行ってもらえればと思います。

エアコン処分の際の参考になれば幸いです!

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