「赤口(しゃっこう)の日に葬式はダメ?」専門家の意見と注意点を解説!

赤口に葬儀をするとカレンダーに書き込む様子 葬儀

日本の伝統や風習には、多くの人々が日常的に意識しているものから、あまり知られていないものまでさまざまあります。その中で、赤口(しゃっこう)という言葉を聞いたことがあるでしょうか。赤口は、日本の暦の中で特定の日を指し、その日は何かと不吉とされることが多いのです。

この記事では、特に「赤口の日に葬式を行うこと」に焦点を当てて、その背景や現代の考え方を探っていきます。葬式は私たちの生活において避けて通れない大切な儀式の一つですが、赤口の日にそれを行うことにはどのような意味があるのでしょうか。

この章を通して、読者が赤口とは何か、そしてそれが葬式にどのような影響を及ぼすのかの基本的な背景を理解することができるように構成しました。

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今回は六曜(ろくよう)の1つの赤口に葬式を行って良いのか?というテーマで記事を書いていきます!

赤口の起源と意味

日本の伝統や風習には深い歴史があり、その多くは古代からの信仰や習慣が基になっています。赤口もその一つで、この章では赤口の起源とその意味について詳しく見ていきましょう。

赤口の日の由来

赤口の語源には諸説ありますが、一つの説としては、太歳神の王都の東門の番神「赤口神」のもとに八鬼の鬼神がいて、人や生き物を悩ませる日があることに由来しています。

日本の暦と赤口の関係

日本の暦には、吉日や凶日といったさまざまな日々が存在します。赤口はその中の一つで、特に不吉とされる日の代表とも言えるでしょう。日本の暦は、中国の暦を基にしており、そこに日本独自の信仰や風習が加わって形成されてきました。赤口も、このような背景から生まれた日の一つです。

赤口が不吉とされる理由

赤口が不吉とされる具体的な理由には、さまざまな伝説や話が存在します。一つの話としては、「赤」は火や血を連想させ、災いや凶の意味合いを持ちます。「火の元や刃物に注意すべき日」と言われており、凶や死のイメージが付きまとうのです。

この日は午の刻(午前11時ごろから午後1時頃まで)のみ吉で、それ以外は1日大凶と言われています。

しゅう
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「吉」の時間帯があるのが面白いところですよね!こういうちょっとした例外があるのは見ていて楽しい点です。

赤口の日に葬式を避けた方が良いの?

結論からいうと、赤口の日は葬式は避けなくても大丈夫です。葬式で避けられる六曜は「友引」で、この日は特に火葬場の休業日になっている場合が多くあります。友引に葬式が避けられている状況については、下記の記事を参考にしてみて下さい。

赤口に葬式をしても良い理由

前章で「赤口は不吉な日で、午の刻(午前11時ごろから午後1時頃まで)のみ吉で、それ以外は1日大凶」となっているとお伝えしたので、「赤口も葬式をしない方が良いのでは?」と考えるのが自然だと思います。

それでも赤口に葬式を行って良いのはなぜでしょうか?

それは、赤口はお祝いの日は回避されるべき(結婚・入籍など)ですが、そうでない出来事・行為は問題ないと考えられているからです。

その点、友引は「凶事に友を引く」という意味を持つため、火葬で人を焼く行為に他の人も連れ込んでしまうのは縁起が悪いということで避けられているのです。

しゅう
しゅう

全国10箇所くらいの火葬場を調査しましたが、友引の日はすべての火葬場が休みでした。それくらい「友引」は縁起が悪いと考えられているようです。

地域や家族による違いはあるので注意

とはいえ、上記でお伝えした「大丈夫」という点は一般的な話でしかありません。特定の地域や家族において、「赤口に葬式をするのは避けるべき」というものがあれば尊重するのが良いでしょう。

あくまで六曜は信仰的なものになりますので、自分たち、ないしは自分たちが生活している地域の信仰を大事にするのが良いでしょう。

しゅう
しゅう

私自身は全く六曜なんて気にしていませんが、気になる方がいるのも理解できます。信じるものが何か?は人によって異なりますので、それぞれの考え方を尊重するのが良いでしょう。

まとめ

この記事を通して、赤口の日という日本の伝統的な暦の日に焦点を当て、その起源、意味、そして葬式を行う際の注意点や現代の考え方について詳しく探ってきました。

最終的に、赤口の日に葬式を行うかどうかの判断は、家族や関係者の意見や感じること、そして地域や宗教の習慣を考慮して決めることが大切です。何よりも、故人を偲ぶ気持ちを大切にし、心からのお別れをすることが最も重要です。

この記事が、赤口の日に関する知識や考え方を深める一助となれば幸いです。

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