【徹底解説】雛人形の供養方法を大公開!自分で行う供養方法も紹介

雛人形を供養するイメージ写真 人形供養

春の訪れと共に我が家を彩る、美しく整えられた雛人形。彼女たちは日本の伝統的な祭り、ひな祭りを祝うための重要なアイテムで、家庭の平安や子供たちの健やかな成長を願う象徴とされています。雛人形は丁寧に手作りされ、多くの場合、一家の宝として世代から世代へと受け継がれていきます。

しかし、引越しやライフスタイルの変化、または雛人形の老朽化等、様々な事情で雛人形を手放す必要が生じることがあります。その際に、私たちは彼女たちに対してどのように接するべきでしょうか?祈りを込めて飾られ、大切に扱われてきた雛人形をただ捨てるのは、なんとなく心に引っかかりますよね。

そこで今回の記事では、雛人形の供養について詳しく解説します。供養とは、敬意を表し、感謝の意を示すための行為です。雛人形に対する供養は、彼女たちを敬うとともに、家族の思い出とともに過ごした時間に対する敬意と感謝の表現でもあります。

この記事では、雛人形の供養についての基本的な知識から、実際の供養の方法、注意点、そして供養後の雛人形の扱いについてまで、幅広くカバーします。この情報を通じて、雛人形との別れが少しでも心地よいものになることを願っています。

しゅう
しゅう

人形は基本的に燃えるゴミで捨てる事が出来るのですが、日本人は「物にも命が宿る」と考える特徴があるため、なかなかポイっと出来ない方が多いと思います。その解決策としての供養をぜひ検討してみて下さい!

雛人形の供養の必要性

雛人形を供養する理由は何でしょうか?

供養とは元々、故人や神々に対して敬意を表し、感謝の気持ちを伝えるための儀式です。供養を行うことで、その存在を大切に思い、感謝の意を示すことができます。

では、雛人形に対して供養が必要な理由は何でしょうか。それは雛人形が単なる人形ではない、特別な存在であると考えられているからです。雛人形は、我々が健やかに成長することを願い、また家族の幸せを祈るために飾られます。そのため、雛人形は我々の生活に深く関わり、感謝の対象となるのです。

また、日本の伝統的な考え方では、物事すべてには霊魂が宿るとされています。この考え方はアニミズムと呼ばれ、生きとし生けるものだけでなく、人形や工芸品にも魂が宿ると考えます。そのため、雛人形にも一種の霊魂が存在すると考えられ、それを大切に扱うことが求められます。

雛人形を供養することで、このような雛人形に対する敬意や感謝の気持ちを示すことができます。また、供養を通じて雛人形に別れを告げることで、私たち自身が過去とのつながりを大切にし、新たな道を進むことへの準備を整えることも可能となります。

したがって、雛人形の供養は、単に物を手放すという行為以上の意味を持ちます。それは我々の感謝の意を形にし、また新たなステップに踏み出すための一助となる重要な儀式なのです。

しゅう
しゅう

アニミズムの考え方を持つ方の数は歳を重ねるほど多くなるように感じます。物を大切にするという姿勢は日本人の素晴らしい特性だと、海外経験もある私は思います。

雛人形の供養の方法

雛人形の供養を行う方法は、主に3つあります。それぞれの方法について詳しく見ていきましょう。

1. 寺院・神社での供養

日本全国には、雛人形や他の人形を供養することを専門に行う寺院や神社が多数存在します。

これらの寺院・神社では、雛人形を含むあらゆる種類の人形の供養を受け付けており、供養の形式もさまざまです。例えば、読経による供養や、人形を火葬する人形供養等が行われます。

費用についても様々で段ボール箱の大きさによって費用を変えているところもあれば、一律で費用を決めているところもあります。そもそも費用を記載せず、「お気持ちを包んでください」という寺院・神社もありますので、事前にHP等をチェックするようにしましょう。

また、申し込みの方法もインターネットから申込する所もあれば、持ち込んで申込をする所もあってまちまちです。費用の時と同様に、それぞれの寺院・神社のHPなどを見て、どのように雛人形を供養してもらえるのか?をチェックしてみましょう。

2. 専門の業者への依頼

人形供養を専門に行う業者も存在します。これらの業者は、雛人形だけでなく様々な人形や万年筆・アルバムといった物の供養も扱っています。

寺院・神社と比較して依頼する際に便利な点は、クレジットカード決済に対応していたり、自宅から段ボールを郵送するだけで供養を行ってくれたりする点です。

費用も明瞭に提示されているので、寺院・神社で発生しうる「お気持ちを包んでください」という曖昧な表現で迷う事がありません。

3. 自宅での供養

自宅で雛人形を供養することも可能です。供養の方法としては、雛人形に対して感謝の言葉を述べ、敬意を表すことが一般的です。

具体的な方法としては、雛人形を綺麗に拭いた上で、綺麗な白紙に包みます。その後、感謝の言葉を述べ、敬意を表した後に処分を行います。なお、自宅での供養後は雛人形は燃えるゴミ(ガラスケースなどは粗大ゴミの可能性が高いです)で処分することになります。

どの供養方法を選択するにせよ、雛人形に対する敬意と感謝の気持ちを忘れないことが大切です。どの方法もその目的は同じで、雛人形への感謝の気持ちを示し、適切にお別れすることなのです。

寺院・神社で雛人形の供養を行ってくれる具体例

下記には寺院・神社で雛人形の供養を行ってくれる具体的、また専門業者で雛人形の供養を行ってくれる具体的を紹介しますので、ぜひ参考にしてみて下さい。もし自分のお住まいの地域に対応して無さそうであれば、「雛人形 供養 ●●」(●●には自分の市町村区名を入れる)で検索すると住まいの地域の近くで雛人形の供養をしてくれる場所が見つかるでしょう。

  1. 本寿院(東京都)
    東京都大田区に拠点がある寺院で、毎日9時~18時であれば予約不要で雛人形を持ち込んで供養を依頼する事が出来ます。お布施は、ミカン箱1箱程度で5000円が目安とのことです。
  2. 丹州観音寺(京都府)
    京都府福知山市にある丹州観音寺では、持ち込みのみで雛人形の供養を受け付けています。持ち込みは拝観時間内であれば何時でもOK。45リットルのゴミ袋1つに対して4000円とのことです。
  3. 明治神宮(東京都)
    東京都渋谷区にある日本でも有名な神社の明治神宮でも人形供養を行っています。頻度は年に1度で、持ち込みだけの対応です。費用は、45リットルのゴミ袋1つに対して3000円とのことです。

専門の業者への依頼

  1. オコマリ
    段ボール箱を送る事で全国から雛人形の供養を依頼できます。段ボール箱はどんな大きさでも1箱10000円となっており、1か月に1度の頻度で人形供養を行っています。供養後は供養報告書を手元に届けてくれるので安心です。
  2. 日本供養センター
    全国から雛人形の供養の申込を受け付けていて、オコマリ同様に月に1回供養祭を開催しています。費用は箱の大きさによって異なりますので、HPを確認するようにしましょう。

以上が、雛人形の供養を行ってくれる寺院・神社・専門業者となりますが、利用を検討される際には、料金、取り扱い可能な人形の種類、供養の方法等、詳細な情報は事前に確認してから利用することをお勧めします。

しゅう
しゅう

「自分で供養できる」という点は、最初知った時には驚きのポイントでした!最終的にゴミ袋で捨てる点が少しだけ気になりますが、最も格安に供養できるので費用を抑えたい方にはオススメの方法です。

雛人形の供養を行う際の注意点

雛人形の供養を行う際には、いくつかの注意点があります。これらを理解し、適切に行動することで、雛人形への敬意を示すとともに、適切な供養を行うことができます。

1. 雛人形の供養には費用がかかることを理解する

寺院・神社や専門業者による供養は、一般的に費用がかかります。その費用は場所や供養の形式によりますが、供養を依頼する前に必ず確認しましょう。また、供養の際には自分が払える範囲内の費用を選ぶことが大切です。

2. 雛人形を適切に扱う

雛人形は、我々の日常生活を見守り、守ってくれた存在です。そのため、供養の際には雛人形に対する敬意を忘れずに、丁寧に扱いましょう。特に、供養する前に人形が汚れている場合は、清潔な布で優しく拭き取ることを推奨します。

3. 市町村の規則を守る

自宅で供養した後に雛人形を燃えるゴミや粗大ごみとして出す場合、市町村の規則に従うことが大切です。例えば、ごみの収集日や出し方、処分費用などがありますので、事前に確認してください。

特に雛人形の場合には、ガラスケースは処分困難品として無料で処分できない事が多いので注意しましょう。

4. 供養後の感謝の心を忘れない

雛人形に感謝の気持ちを持つことは、供養の大切な一部です。供養が完了した後も、雛人形に感謝の気持ちを忘れずに、心に留めておくことが大切です。

以上のように、雛人形の供養には注意すべき点がいくつかあります。これらを理解し、供養を進めることで、雛人形への敬意を示すとともに、適切な供養を行うことができます。

しゅう
しゅう

寺院・神社で雛人形の供養をしてもらう際、「有料であること」に驚く方も多いようです。寺院・神社であっても、供養する際の人件費や供養後の処分費がかかってきますので、基本的には有料になってしまいます。

供養後の雛人形の扱い

供養を終えた雛人形の扱いも、重要なステップの一つです。

供養は雛人形に感謝し、新たな旅立ちを助けるためのものです。供養後の雛人形の扱いについて、以下の点に注意してください。

1. 自宅で保管しない

雛人形の供養が終わったら、自宅に戻して保管するのは避けてください。供養とは、雛人形を新たな旅立ちに導く儀式の一部です。そのため、供養後に再び家に持ち帰ることは、その旅立ちを妨げることになります。

2. 廃棄の際のルールを守る

供養を行った後の雛人形を自宅で廃棄する場合、市町村のごみ廃棄ルールを必ず守ってください。雛人形は燃えるゴミ、ガラスケースは粗大ごみとして処理されることが多いため、それに関連するルールや料金、収集日などを確認しましょう。

3. 専門業者に依頼する場合の注意点

雛人形の供養後の取り扱いを専門業者に任せる場合、その業者がどのような方法で人形を処理するのかを事前に確認することが大切です。その業者が環境に配慮した方法で雛人形を処理していることを確認しましょう。

4. 感謝の気持ちを忘れない

供養が終わった後も、雛人形に対する感謝の気持ちを忘れないようにしましょう。雛人形が一家を見守り、守ってくれたことへの感謝を忘れず、心に留めておくことが大切です。

以上のように、雛人形の供養後の扱いには様々な点が存在します。これらを理解し、適切な行動を取ることで、雛人形への敬意を保ちつつ、適切な供養の一環とすることができます。

まとめ

今回の記事を通じて、雛人形の供養の必要性供養の方法注意点、そして供養後の雛人形の扱いについて説明しました。

雛人形は、我々の生活を見守り、守る存在として尊重されます。長い時間を共に過ごした雛人形を手放す時には、適切な供養を行うことが大切です。雛人形の供養は、人形への感謝の気持ちを形にするものであり、雛人形を次の旅へと送り出す方法の一つです。

供養の方法は、寺院に持ち込む、専門業者に依頼する、自宅で供養を行う、などさまざまです。どの方法を選択するにせよ、雛人形への感謝の気持ちを持つことが最も重要なのです。

供養を行う際には、供養に伴う費用や、雛人形を適切に扱うこと、市町村の規則を守ること、そして供養後も感謝の心を持つことを忘れずに行いましょう。また、供養後の雛人形の扱いについても、同様に注意が必要です。

以上が、雛人形の供養についての基本的な知識です。雛人形への敬意と感謝の気持ちを持ちつつ、適切な供養を行うことで、雛人形は新たな旅立ちを迎えることができます。この記事が、雛人形の供養について考え、行動する一助となれば幸いです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました