本籍と戸籍は違う?本籍の調べ方や必要になるケースとは?

みなさんは自分の本籍地をご存知ですか。

住所であれば通販や会員登録など日常生活で使うことが多いですが、本籍は意外と知らない人が多いんです。人生の節目で本籍が必要となるケースがあるので、本籍とは何か、本籍の調べ方を知っておくと便利ですよ。

目次

本籍とは

本籍とは、その人の戸籍の所在地のことを言います。日常生活を送る上で、本籍地を必要とする場面はそうそうなく、調べ方を知らない人も多いです。ですが、学校の入学時や就職時、結婚時など人生における節目と呼ばれる場面では、本籍地を記入することがよくあります。

普段耳にしない上に国籍や戸籍、住所など似たような言葉が多くあるためどこが本籍なのか、生まれた場所なのか、現在住んでいる場所なのかわからなくなりがちです。

戸籍の置いてある住所である

戸籍が置かれている場所が本籍になりますが、必ずしも現住所が本籍になるとは限りません。本籍は住所が定められている場所であればどこでも指定することが可能です。例えば、東京ディズニーランドや東京タワーでも登録が可能となります。

ですが、本籍地が記入された公的な書類を発行する場合、本籍地の役所ではないと発行できないため、住んでいる場所とは遠く離れた場所を指定してしまうと後々不便になることがあります。

戸籍とは

本籍の説明でも何度か登場した戸籍という言葉ですが、戸籍とはその人の親族関係がどのようになっているか明確にしたものです。本籍の調べ方を知る上で、戸籍はとても重要な役割を果たします。

基本的には結婚をした時に今まで入っていた両親の戸籍から外れ、結婚相手との新しい戸籍を作ることになります。成人した子供でも、独り身であれば基本的には親の戸籍に入っていることになります。

戸籍と本籍の違い

戸籍はその人の親族関係を明確化したもので、本籍はその戸籍の所在地となります。戸籍は人間関係、本籍は住所と考えると良いでしょう。

親や兄弟を簡単に変えることができないように、戸籍は結婚や離婚をした時以外は基本的には変えることができません。一方本籍は住所が変わる度に変更することが可能です。しかし、変更履歴は全て記録されるため、本籍地がコロコロと変わっていると不信に思われることもあり、調べ方も複雑になります。

本籍が分からなくなる理由とは

「あなたの本籍はどこですか」そう聞かれてすぐに答えられる人は少ないでしょう。出生地と現住所が違う場合や上京して一人暮らしをしている人などは、どこが本籍地であるのか戸惑います。本籍は日常生活で使用することは少なく、引っ越しの度に変更する必要もないため、本籍がどこかわからなくなる人が増えています。

具体的にどのような場面で本籍がわからなくなることが多いのか知ることで調べ方もわかりやすくなります。

本籍が分からなくなる理由1:引っ越しを繰り返した場合

本籍がわからなくなる場面1つ目は、引っ越しを繰り返した時です。仕事の転勤や進学などで引っ越しをすることはよくありますが、この時に新しい住所を本籍として必ず登録しなければならない決まりはないため、住民票と本籍が異なることがよくあります。

住民票の調べ方と本籍の調べ方も異なり、調べた結果違う住所が書かれていれば余計混乱してしまう人が多いです。

本籍が分からなくなる理由2:婚姻や離婚などがあった場合

本籍がわからなくなる場面2つ目は、結婚や離婚などがあった場合です。結婚をすると、今までの戸籍から抜けて新しい戸籍に入ります。離婚した場合は、結婚相手との戸籍から抜けて、両親の戸籍に戻ることがほどんどです。

本籍は戸籍のある住所となり、両親の戸籍に戻る場合は、自分も両親の戸籍の住所になります。年齢を重ねた人であれば両親と一緒に暮らさないこともあるため、この時にも本籍と現住所が異なりわかりにくくなります。

本籍が分からなくなる理由3:出生時に決めたが忘れてしまった場合

本籍がわからなくなる場面3つ目は、出生時に決めた場合です。出産時に母親の実家に戻りふるさと出産をする人も多いですが、この時に生まれた病院を本籍地にしたのか、母親の実家を本籍にしたのか、父親の実家を本籍にしたのかわからなくなることも多いです。

出産をすると役所への手続きなど色々面倒なことが多いです。なので、本籍を定めても手続きの多さからわからなくなってしまう人は多くいます。

本籍が分からなくなった場合の調べ方4つ

それでは、実際にわからなくなってしまった本籍地の調べ方についてご紹介していきます。本籍地の調べ方はいくつかあり、正確性や調べるための費用、時間は調べ方によって異なります。

本籍地を必要とする書類は重要な書類である場合がほとんどなので、正しい調べ方で本籍を調べると良いでしょう。時間をかけずに知る調べ方も知っていると、すぐに本籍を知りたい時に便利です。

本籍が分からなくなった場合の調べ方1:身内に聞いてみる

わからなくなってしまった本籍の調べ方1つ目は、身内に聞く調べ方です。生まれた時に最初の本籍を決めますが、その時に手続きを行うのは身内の人がほとんどです。その後も引っ越し等で本籍を変えた場合も両親や身内の人が変更手続きを行うことが多いため身内に聞くのが良いでしょう。

身内に聞く調べ方であれば費用はかからずすぐに知ることができます。ただし、本籍を頻繁に変えている家庭であれば正確性に欠けることもあります。

本籍が分からなくなった場合の調べ方2:昔の免許証を探してみる

わからなくなってしまった本籍の調べ方2つ目は、昔の免許証を使った調べ方です。現在は運転免許証には住所しか記載されていませんが、昔は住所とは別に本籍が記載されていました。なので、昔の運転免許証があれば本籍を調べることが可能です。

運転免許証は身分証明書として使用することが多いですが、その際に本籍よりも現住所が重要視されることが多いため、本籍の記載はなくなりました。

本籍が分からなくなった場合の調べ方3:昔の戸籍謄本や抄本を調べてみる

わからなくなってしまった本籍の調べ方3つ目は、昔の戸籍謄本や抄本を調べる調べ方です。戸籍謄本とはその人の親族関係や生年月日、本籍地などが記されている資料のことで、抄本とは戸籍謄本を一部抜粋した資料のことを言います。

戸籍謄本は本籍地のある役所や、最近ではコンビニでも発行することが可能になりました。それぞれ条件や必要書類などがあるので、HPなどで確認するようにしましょう。

本籍が分からなくなった場合の調べ方4:住民票での調べ方

わからなくなってしまった本籍の調べ方4つ目は、住民票を使った調べ方です。住民票の発行は役所で行うことができますが、その際「本籍地の記載は必要ですか」と尋ねられます。そこで本籍地の記載有りを選択すれば、住民票からも本籍地を知ることができます。

戸籍謄本と同じように必要書類と手数料の発生があるので、役所のHPで対応時間とともに確認しておくと良いでしょう。

本籍が分からなくなった場合の調べ方5:警察署での調べ方

わからなくなってしまった本籍の調べ方5つ目は、警察署での調べ方です。警察署で運転免許証を発行する際に本籍地の登録も行なっています。実際に運転免許証には本籍地の記載はなくなっていますが、ICチップが埋め込まれており本籍地のデータは運転免許証に入っています。

警察署ごとに対応時間が異なるので、HPなどで必要書類などと合わせて確認してから行くようにしましょう。

本籍の記載が必要なケース5つ

本籍の調べ方についてご紹介してきましたが、続いては実際にどんな場面で本籍の記載が必要となるのかお伝えしていきます。いつ必要になるのか知っているといざ本籍の記載が必要となった場合に、焦らず対応することができます。

誰しも1度は本籍の記載が必要となります。また、自分が必要となるケースだけでなく、家族が必要となるケースもあるので知っておくと家族のためにもなります。

本籍の記載が必要なケース1:入学したとき

本籍の記載が必要となるケース1つ目は、入学した時です。小学校や中学校、高校、大学に入学した際に記入する資料の中に本籍地を記載する箇所があります。幼稚園や保育園も場所によっては本籍地の記載が必要となります。

学校に入学する場合、合格から入学日まで日数があるのであらかじめ本籍地を調べておくようにすることをします。入学にはなにかと準備があるので、余裕を持って行動すると良いです。

本籍の記載が必要なケース2:就職したとき

本籍の記載が必要となるケース2つ目は、就職をした時です。アルバイトであれば住所のわかる身分証明書の提示程度であることがほとんどですが、企業に就職する場合には本籍地のわかる資料の提出が必要になるケースもあります。

社会人となり自立する第一歩なので親に頼らず自分で資料を集めておくのが良いです。また、入社早々必要書類の提出が遅れるのは印象が良くないので、早めに準備しておくようにしましょう。

本籍の記載が必要なケース3:免許証の記載事項を変更するとき

本籍の記載が必要となるケース3つ目は、運転免許証の記載を変更する時です。住所の変更であれば、新しい住民票だけでも変更可能な場合もありますが、結婚や離婚で戸籍が変わる場合には、本籍地の書かれた資料も必要となるケースがあります。

結婚をすると役場などで色々な手続きをする必要があるため、婚姻届を出したら戸籍謄本や住民票を数枚用意しておくと手続きごとに発行しにいく手間が省けるので便利です。

本籍の記載が必要なケース4:パスポート申請をするとき

本籍の記載が必要となるケース4つ目は、パスポートを申請する時です。海外に旅行へ行く時に必要となるパスポートですが、この時にも本籍地の書かれた資料が必要となります。

パスポートの発行も役場で行うことができるため、本籍地の書かれた資料の発行と合わせて同じ建物内で対応ができます。しかし、先にパスポート発行窓口へ出向いてしまうと担当部署をたらい回しにされてしまうこともあるので、事前に準備しておくと良いです。

本籍の記載が必要なケース5:不動産登記をするとき

本籍の記載が必要となるケース5つ目は、不動産登記をする時です。マンションや家を建てる時や両親から家や土地を譲り受けた時に不動産登記をすることになります。

国家の土地以外は所有者が決まっており、固定資産税を支払っています。土地所有者が亡くなられた時などは土地所有者の変更をする必要があるため、覚えておくと良いです。

本籍を調べてルーツを辿ってみましょう

本籍についてご紹介しましたが、いかがでしたか。単に生まれたところや現住所が本籍地ではなく、両親の思い出の地が本籍地として登録されていることもあり、本籍地を知ることは自分や両親の歴史を知るきっかけの1つとなります。

本籍地を調べた時にはなぜそこを本籍地に登録したのかも合わせて確認すると、新たな発見をすることもあります。

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