葬儀にかかる費用は結局いくら?形式ごとの相場や内訳を解説!

この記事では葬儀費用に関して詳しく紹介します。

葬儀費用の全国的な平均を紹介し、葬儀費用の主な内訳と、それらの項目ごとに値段の最安値や相場などを紹介します。これから葬儀の計画を立てようと思っている人にはとてもためになる情報がたくさん入った記事です。

目次

葬儀費用の全国平均

葬儀費用の全国平均には調べた会社や団体などにより多少の差はありますが、多くの統計で190万円から200万円の間ぐらいになっています。平均のデータのさらに平均を取ると、葬儀費用は約195万円となるので、この金額が全国平均であると言えます。

この数値は、葬儀費用とお通夜などの飲食費などが合わさったお葬式全体の費用の合計の平均ですので、個別の金額の平均値と間違えないようにしてください。

関東と関西の平均

関東地方と関西地方での葬儀費用の平均は、全国平均よりもデータが少なかったりバラバラであったりするために、詳しい数値までは紹介できませんが、基本的には関東地方の方が高い傾向があります。

特に北関東の茨城、栃木、群馬などが全国的に見ても高い平均値を出していることが特徴的で、そういった県の存在が関東の平均を高くしている要因です。関東も関西も、全国を地域に分けて見ると比較的高い数値になっています。

葬儀費用の内訳4種類

葬儀費用の内訳には大きく分けて4種類の費用があります。これらの金額の合計が葬儀費用です。まず施設にかかる費用として、安置費用、式場の使用料、火葬費用の3つがあります。

最後の1つは葬儀にかかる費用で、葬儀にかかる費用の内訳には、祭壇やお棺や遺影などがあります。それぞれの費用の値段が決まるポイントや節約のコツなどをご紹介します。そののち、葬儀費用の例を4つご紹介します。

1:施設にかかる費用

まずはお葬式をするにあたって利用する施設にかかる費用をご紹介していきます。この葬儀費用は基本的に、大きい物や機能の多い物を選ぶと値段が高くなっていきます。

もちろん利用する時間が長くなれば、その分値段も上がっていくので、できる限りスムーズに利用することで費用を抑えることができます。施設にかかるの費用の多くは人件費ですので、人件費のかかりにくい使い方をすることが重要です。

安置費用

安置費用というのは、故人のご遺体を安置しておくためにかかる葬儀費用です。安置のための場所を借りた場合はその場所の利用料がかかります。そこへご遺体を運ぶためにも別途で費用がかかります。

ご遺体を安置する時間が長くなればその分保管するための費用が増していくので、この葬儀費用を抑えることを考える場合には、時間をできるだけかけないようにスムーズにお葬式の段取りを進める事が重要です。

式場使用料

お葬式を行う式場を使用するためにも費用がかかります。多くの参列者を呼ぶために大きな場所にすれば、その分式場の費用も大きくなりますが、準備などにかかる人件費も大きくなっていきます。

式場を小さくしすぎてしまっても、大きくしすぎてしまっても大変ですので、参列者の数をある程度予想して、しっかりとちょうどいい大きさの場所を選ぶようにしましょう。大切なのは費用を抑える事ではなく、ちょうどよくすることです。

火葬費用

火葬のためにかかる葬儀費用も重要な要素の一つです。お葬式で一番重要な部分である火葬の費用ですが、火葬の内容や方法などによって値段は上下します。

お葬式の形態によっては、この火葬の部分だけを行い、お通夜や告別式などを全て省く、直葬というプランもあります。

そういったプランを選択した場合、最安値では10万円を切る葬儀社もありますので、事情があってどうしてもという場合には考えることをします。

2:葬儀一式の費用

お葬式のための施設を利用する金額と合わせて考えないといけないのが、お葬式の中身である葬儀にかかる費用です。祭壇やお棺などといった、お葬式で使う品物などにかかる費用ですので、品物のグレードによって大きく値段は変わります。

この部分をこだわるかどうかで、お葬式そのもののグレードも変わってくるので、故人のことを第一に考えて決めるようにしましょう。葬儀一式にかかる葬儀費用の全国平均は約120万円です。

祭壇の費用

祭壇の華やかさやこだわり具合といった部分は、お葬式で一番目立つ部分ですのでとても重要なポイントになります。

花の量も大切ですが、シンプルな形にしながらも少ない花で綺麗にできることにこだわった葬儀社もあるので、資料の写真を見たりしながらしっかり選ぶようにしましょう。

祭壇の形や葬儀費用は葬儀社のアピールポイントでもありますが、相談することでより納得のいくお葬式にすることができます。

お棺の費用

お棺の費用はどんなにシンプルなお葬式をするとしても避けられません。

火葬だけを行う直葬で最低限のお棺を選ぶことで先ほど紹介した10万円を切るお葬式というのも可能ですが、故人の最期の装いですので、できる限り故人に似合った色やイメージなどに合わせて、送り出してあげましょう。

価格は最安値でも1万円以上で、最高クラスになると40万円を超えるような豪華な物を用意している葬儀社もあります。

遺影の費用

遺影の葬儀費用は大きさや額縁の質などにも大きく左右されますが、故人が亡くなられてからお葬式の準備の途中で作り始めると、どうしても万単位で価格が上がってしまう事が多くなります。

生前に遺影の準備として使う写真を選んで預けておく「遺影バンク」といったサービスもあるので、そういったサービスを利用するなどして準備をしておくことで、慌てて準備することもなく費用を抑えることもできます。

運営スタッフの費用

お葬式の司会進行をスタッフに頼んだ場合や、大人数の参列者が来ることが予想される場合には交通整理のスタッフが必要になる事もあるなど、葬儀の間に専門のスタッフを呼ぶ場合があります。

基本的には大きなお葬式になるにつれて必要な人数が増えていくものですが、司会進行スタッフのように規模に関係なく呼ぶスタッフもあります。葬儀社や斎場の位置などで費用は変動するので、よく確認しておくようにしましょう。

バス・ハイヤーの費用

斎場と火葬場が離れている場合もあります。その時は、移動のためにバスやハイヤーなどを使う事もあり、そこに葬儀費用がかかってきます。移動の必要が無い斎場を選ぶようにすることでそういった葬儀費用を抑えることもできます。

公共交通機関から距離があったり、足の不自由な方が来られる場合などには、参列者が会場に移動するためにバスやハイヤーを使うこともあるので、斎場と火葬場を地理的な条件で選ぶのも賢い選択です。

斎場の外にかかる費用

斎場の外にかかる葬儀費用というのは主に、案内看板やテントの設営や装飾にかかる葬儀費用の事です。斎場に、会葬者を受け入れるスペースを充分に取れない場合には、斎場の外にテントを立てることもあり、冬場にはストーブなどの暖房器具も必要となります。

参列者を斎場に案内するための捨看板なども必要になる事があります。斎場と参列者の人数や看板の必要性などを十分に検討して、必要であれば利用するようにしましょう。

その他特殊なお葬式の場合にかかる費用

音楽葬という、故人の気に入っていた音楽を奏でながらのお葬式など、葬儀のスタイルは多種多様です。

斎場の設備をそのまま利用してできるのであればそこまで費用は増えませんが、音響装置や照明設備を使ってのお葬式などでは、専門のスタッフに作業を頼み、装置もレンタルする必要が出てきます。

こだわりのあるお葬式をする場合には、そういった追加でかかる葬儀費用の項目が多くなるため、一つ一つ確認するようにしましょう。

3:飲食接待費用

お葬式ではお通夜など飲食を用意する場面がいくつかあります。この費用は弔問者の数に合わせて変動します。弔問者の数で変動するのは礼状費用や返礼品費用も同じです。これらの葬儀費用は見通しが立てづらく、当日になってみないとわからないのが難点です。

家族葬や密葬のように、弔問者の数を事前に決定する形態のお葬式では、この費用の変化の幅を小さくして葬儀費用の見通しを決めることができます。

礼状費用

礼状費用は基本的には送り先の数に合わせて変動します。礼状にははがきを使うことが一般的です。

供花(供物)礼状・葬儀後に出す死亡通知・年賀欠礼状・弔電・礼状といった種類の礼状が一般的で、送る相手との関係や状況に合わせて、送るタイミングや送り忘れに注意して送りましょう。

はがきですので高く見積もっても1枚200円もあれば送るところまでできることがほとんどですので、おおよその額の算出は簡単です。

返礼品費用

返礼品というのは主にお香典返しの事です。お香典返しには決まったルールなどは無く、場合によっては香典返しをしない事もあります。その場合は理由をしっかり説明したり、あいさつ状を送って報告をするなどの作業が必要ですので注意しましょう。

香典返しはいただいた香典に応じて用意するべきですので、香典返しの平均の相場というのを先に考えるべきではありません。

飲食費

飲食費がかかる場面は主に二つで、お通夜の料理と告別式での料理の二つです。相場は、20名の家族葬の場合、料理20名分で10万円、100名の一般的な葬儀の場合、料理50名分以上25万円~50万円が目安で、一人当たりの金額は5,000円程度が相場になります。

もちろんこの費用も食事のグレードで変動しますし、飲食店に頼むというやり方もあります。

4:寺院費用

お寺などの寺院でお葬式をするというのも選択肢の一つです。お寺の場合、祭壇が既に用意されていて大きく手を加える必要が無いなどの理由から、斎場で行うお葬式より費用が安く済むことが多い傾向があります。

しかし、お寺でのお葬式だから発生する費用というものもあります。お寺でのお葬式の特徴でもあり、葬儀費用という見方をすると難点でもありますので、必要かどうかをしっかり考えてお寺でやるのかどうかを相談しましょう。

お布施の費用

お葬式をしていただいた僧侶に包むお布施の金額に、明確なルールなどはほとんどありません。僧侶本人に聞いてみても恐らくいくらと明言はしてくれないでしょう。読経料・戒名料・お車代・御膳料などを含めた全国的な平均は50万円前後というのが有力です。

100万円のようにこの平均から大幅に高い額を払うケースは少ないそうですので、多くの人が平均の50万円ぐらいを包んでいます。

戒名の費用

戒名料の金額はお寺によって個別に決められている宗派が多く、金額はランクによって決まっています。多くの宗派の共通の平均は、一般的な戒名にすれば約2万円、高位の戒名には20万円が相場となっています。

戒名をしないという選択肢もありますが、その場合、お寺のお墓に入れてもらえない決まりがあるお寺も多くあるので、お墓の決まりなどと合わせてしっかり考えましょう。

葬儀の形式でみる葬儀費用の相場

お葬式の形式は最近では家族葬のような新しい考え方のお葬式の形ができてきたため、幅が広まりつつあります。形式ごとにかかる費用の大まかな差はあります。

形式の中でもお葬式のグレード次第では価格が大きく変動するため、最安値と多くの葬儀社が提案しているプランの金額を相場としてご紹介します。葬儀全体の費用で紹介するので、最初に紹介した全国平均の葬儀費用と比べながら考えましょう。

1:一般葬

一般的なお通夜と告別式行ってから火葬を行うお葬式です。この後に紹介する3種のお葬式はどれも一般葬を部分的に省略するなどして費用を削減しているので、純粋に比較はできません。

最安値は70万円前後が多く、多くの葬儀社で200万円を超えるくらいのプランが相場になっています。全国平均よりやや高めな理由は、主に次に紹介する家族葬が増えてきて平均が下がってきているからと言えます。

2:家族葬

最近とても増えてきている家族葬は、費用を抑えつつも、家族が納得できる充実したお葬式ができやすい事でが高まってきています。家族葬は基本的に参列者を事前に決めて、少人数で行うので、小規模で費用のかかりにくいお葬式になります。

最安値は40万円前後ですが、相場は70万円から100万円が多いです。参列者が少ないため香典の総額が少なくなってしまうので、場合によっては費用がかかってしまう事もあります。

3:一日葬

1日葬というのは、お通夜を行わずに告別式を行い、その日のうちに火葬までやるお葬式です。次に説明する直葬に次いでシンプルなこの形式は、比較的費用のかからないお葬式です。

最安値でも30万円以上が多く、100万円まで行かない程度が相場です。この費用のは主に参列者を多くすることで高くなっていきますが、1日で済ませる分一般葬と比べて相場は格段に安く、人数ごとの費用の上昇量も少ないのが特徴です。

4:直葬

最もシンプルで費用も安くすませれるのが直葬です。火葬のみを行うのでお葬式にかかる時間も短いのが特徴です。費用の相場は、最低価格は10万円を切るプランを出している葬儀社もあり、高いプランを選んでも30万円を超えるプランは少なく、多くが20万円程度です。

お通夜や告別式を行わずに火葬のみを行うので、費用のかかる項目が少ないので、差のつく部分が簡単に見分けられるのが特徴です。

葬儀費用を知って葬儀を執り行う

葬儀費用の全国的な相場は約195万円です。葬儀費用を安くしたいとまでは思わなくても、余計に高くされるのは気持ちのいいことではありません。

お葬式という重要な式ですので、終わった後にお金のことで不満を抱えてしまうのは故人に対しても良いものではありません。納得のいくお葬式にするためにも、相場や費用の項目をしっかり熟知して、余計な費用を無くしていくようにしましょう。

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