先祖供養を行う意味とは?種類や方法を合わせて紹介

先祖供養は、バチが当たるからと言ってお墓参りをするものではありません。

ご先祖様の霊が安らかに眠りにつけるよう行います。ご先祖様への感謝の気持ちを表すためにも、お墓参りをする時期や方法について、正しい知識を身に付けておきましょう。

目次

ご先祖様を供養する大事な理由3選

日本人は、命日や月命日に墓参りをしたり、仏壇に手を合わせるなどして先祖供養を行います。今の自分があるのはご先祖様のおかげと考え、感謝のために先祖供養を行うのは大切なことです。

また、先祖供養をすることには、日々の暮らしの中でよい行いをしようと努力する気持ちにもつながります。そこで今回は、なぜご先祖様を供養する必要があるのか、その理由についてご先祖供養の方法について紹介しましょう。

1:守護霊として見守っている

仏教では、故人が亡くなられたあとは、故人の魂は50年間土に返ることなく、遺族や子孫を見守り続けると考えられています。また、毎日平和に暮らせることは、先祖の魂が守護霊となって家族を見守っているためと考えられています。

そのため、ご先祖様の霊が安らかに眠りにつけるよう願う気持ちと、毎日平和に暮らせることに対する感謝の気持ちを込めて先祖供養が必要です。

2:血縁が繋がっている

ご先祖様があるからこそ、今の自分が生まれ育っているのですから、ご先祖様への感謝の気持ちを忘れてはいけません。また、ご先祖様は亡くなった後も家族を守り続けていますので、感謝をこめて先祖の霊を敬うためにも先祖供養が必要です。

3:罰が当たるから

先祖供養には、罰が当るから先祖供養をすると考えてはいないでしょうか。先祖供養をしなかったからといって罰が当るということはありません。また、生活する上で何か良いことが起こった時も、それは先祖供養を行っているからではなく、自分の努力によるものです。

しかし、先祖を敬う気持ちから正しくあろうすると心がけができているということもありますので、先祖に感謝し先祖の心の平安を願って正しく先祖供養を行いましょう。

ご先祖様を供養する方法7選

それでは次に、ご先祖さまを供養する方法について紹介します。先祖供養の方法には、お墓参りや仏壇に手を合わせる、法要を行うなどいろいろな方法があります。しかし、具体的な方法や正しい手順についてはご存じでしょうか。

そこで今回は、ご先祖様を正しく供養するための方法について紹介しますので、ぜひ参考になさって下さい。

1:お墓参りをする

先祖供養といえばお墓参りです。お墓参りはお盆やお彼岸に家族そろって行います。また年末年始や月命日にもお墓参りをして先祖供養をします。

お墓参りをするときには、お墓の周りに生えた雑草を取り除き、墓石を掃除して新しい花と故人が好きだったお菓子や食べ物をお供えします。

お供え物は墓場の前で故人を偲びながらその場で食べるか、持ち帰る必要がありますのでお寺か親族に相談しておきましょう。

2:仏壇にお供えをする

お墓参りできないときは、仏壇に手を合わせ花やお菓子のお供え物をして先祖供養をします。仏壇にはご先祖様の霊が祀られていますので、できれば毎日手を合わせ、お経を唱えるなどして先祖供養をしましょう。

仏壇に手を合わせるときは、お線香を上げ、水は毎日取り換えましょう。先祖供養のために仏壇でお経を読みあげるときは、その宗派に合わせたものを選びますが、相応しいお経がない場合は般若心経を読み上げると良いでしょう。

3:毎日仏壇に向かって感謝の言葉を言う

お墓参りをしたり、仏壇に手を合わせて先祖供養をするときは、ただ形ばかりの先祖供養をするのではなく、感謝の気持ちとともに手を合わせましょう。

特に病や事故などで亡くなった先祖の霊は、死後も苦しみが続くと考えられています。そのため、感謝をこめて先祖供養を行うことで先祖を極楽浄土へと導くことができます。

4:ご先祖様からの言い伝えを守る

どんなご家庭にも、その家族ごとに決まりごとがあります。例えば、墓参りは一家そろって行うなど、その家庭ごとに決められた部分がありますが、このルールを守ることはご先祖様のことを忘れていないという証明になり、先祖供養にもなります。

先祖供養とは、ご先祖様に喜んでいただけることをしなければいけませんので、このような決まりごとを守るだけでも先祖供養の一つとなります。

5:ご先祖様のことを調べる

歴史上の人物や歴史の長いご家庭でない方の場合でも、父母や祖父母に曾祖父墓が生前どのような人物であったのか、また曾祖父母の父母はどのような人であったのかを尋ね、思い起こすだけでも供養になります。

先祖供養は自分のために行うのではなく、ご先祖様が心安らかに極楽浄土できるよう行うものですので、ご先祖様のことを調べたり、生前のお話しを聞くだけでも、「忘れていない」という証明になり、先祖供養につながります。

6:家の中に邪気を溜めない

家の中が汚れていたり、埃がつもっていたり、日当たりが悪く風通しが悪くなっていると、気持ちも暗くなりがちです。誰でも汚れたお部屋で食事をしたり生活をしていると気分の良いものではありません。これは、ご先祖様の霊にとってもご気分の良い場所とは言えません。

お部屋が汚れていると気持ちが沈み、悪い気を呼び寄せてしまいますので、ご先祖様が居心地が良くなるよう、なるべくこまめにお部屋を掃除しましょう。

7:今の家庭を大切にする

ご先祖様に恩返しをするよう心掛けるのもまた、先祖供養の一つです。ご先祖様はいつも子孫の繁栄や幸せを願って見守っています。

ご先祖様がいたからこそ今の自分があるのですから、ご先祖様に感謝をこめて毎日仏壇に手を合わせ、今幸せであるということを報告し冥福を祈りましょう。

ご先祖様のお墓参りをする時期

先祖供養のためのお墓参りはいつ行ってもかまいません。しかし、必ずお墓参りをしなければいけない時期がありますので、その時にはお墓を掃除する掃除道具などを用意して、丁寧に先祖供養を行いましょう。必ずお墓参りをするべき時期は、次のものになります。

1:お盆

「お盆の何日に行かなければならない」という決まりはありません。しかし、ご先祖様の霊は13日の入り盆に帰ってきますので、ご先祖様がお帰りになる日にお墓参りをして、ご先祖様をお出迎えしましょう。

また、お盆のお墓参りは宗派やお住まいの地域によっても異なり、お盆の2日目である14日にお墓参りをする場合や、入り盆とお盆の中日、お盆の最終日である16 日と、計3回お墓参りする場合もあります。

2:お彼岸

お墓参りはお彼岸にも行います。お彼岸は春と秋の年2回あり、その年によって多少変動がありますが春は3月の春分の日、秋は9月の秋分の日にお墓参りをして先祖供養をするのが良いとされています。

お彼岸は7日間あり、はじめの日「彼岸の入り」と呼び、春分、または秋分の日「彼岸の中日」、最終日の「彼岸明け」と呼びます。お墓参りには、彼岸の入りが適していますが、これといった決まりはなく、いつ行ってもかまいません。

3:年末年始

年末年始にも、お墓参りをして先祖供養をします。年末年始はお子さんたちが実家に帰省して親戚が集まる時期でもありますので、ご挨拶も兼ねてお墓参りをし、先祖供養を行います。

年末年始にお墓参りをする場合にも、お盆やお彼岸と同じく「何日に行かなければならない」という決まりはありません。

4:ご先祖様が亡くなった日

先祖供養のためのお墓参りは、ご先祖様が亡くなった日に行うのが良いとされています。また、亡くなられた日から数えて1年目のことを「祥月命日」と呼びますが、一般的に「命日」とは、この祥月命日のことを言います。

例えば2月2日に亡くなられたのであれば、翌年の 2月2日が祥月命日になりますので、その日にはご家族でお墓参りをし、先祖供養をしましょう。

5:ご先祖様の月命日

月命日とは、亡くなられた日にちのことを言います。例えば3月2日に亡くなられたのであれば、毎月二日が月命日となります。月命日は毎月訪れますので、そのたびに法要を行う必要はありません。

家が遠い場合はお墓参りをする必要はありませんが、月命日には故人が好きだったお菓子や食べ物、お花や線香を供えて仏壇に手を合わせましょう。

ご先祖様を供養することは自分の人生のため

いかがでしたか。今回はご先祖様を供養する理由や方法、先祖供養のためにお墓参りをする日にちについて紹介しました。先祖供養は亡くなられた御先祖様の霊が安らかに眠りにつけるよう行い、それが次の家族へと引き継がれていくものです。

先祖供養をすることがご自分の人生の幸せにもつながりますので、ご先祖様への感謝の気持ちを忘れず、日頃から仏壇に手を合わせ、お盆やお彼岸、命日にはお墓参りをして先祖供養を行いましょう。

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