葬式の流れをつかんでおかなければ、お通夜、葬式、火葬をスムーズに進められません。
全体の流れをつかんでおき、喪主となる人を家族でサポートしていきましょう。挨拶や席次、焼香の順をきちんと決めておくだけでもトラブルを避けられます。
葬式とは
葬式とは、亡くなった人を弔う儀式です。葬式をする際は、その家に伝わる風習や、土地の風土や宗教に従い流れをくむ必要があります。主な葬式の流れがあるため初めて喪主をする人もどのように進めていくのかを把握しておきましょう。
自分が喪主になった場合は、葬式の流れを把握し、式がスムーズに進むよう考えましょう。
葬式とお通夜の違い
お通夜とは葬式の日まで遺族や親しかった人が遺体を見守りながら、別れをしのぶ会です。いきなり葬式を行うことはできないため、お通夜を通して灯明と線香と祈りを捧げて魂の鎮魂を行います。
喪主は、葬式をスムーズに進めるためにも、お通夜をきちんとすませることを考えて遺族や親しかった人に後悔が残らないよう心がけましょう。
葬式までの流れ4つ
葬式にも主な流れがあります。葬式の流れを知っておかなければ、葬式をスムーズに進められないばかりか遺族や親しかった人に失礼になることがあるため、どのように進めるのかを把握しておきます。
喪主が葬式を取り仕切る場合は、主な流れを把握しておきトラブルの元にならないよう心がけましょう。
1:ご臨終
ご臨終となった場合は、その後どこで葬式やお通夜を行うのかを決めておく必要があります。入院していて、病状が分かっている場合は、万が一の時に備え家族でさまざまなことを考えておきましょう。
家族の誰かがご臨終になった場合は、病院からの搬送や死亡届などを誰が手配して、進めるかを決めておき、葬式を迎える心構えを作っておきましょう。
2:搬送と安置
病院からの搬送やお通夜までの安置場所を考えておくのは大切なことです。亡くなってすぐには移動できないため、安置する場所や搬送までの時間を確保する必要があるからです。葬式までの主な流れを理解していれば、いざというときも慌てずに済みます。
亡くなった人を搬送したり、安置する際は葬式までの流れなどを考えて効率よく行動するようにします。
3:葬儀の打ち合わせ
葬式までの流れを遺族で確認し、役割分担を決めながら葬儀の進め方を考えておきます。遺族の協力がなければ、葬式をスムーズに進めることは無理だからです。また葬式の流れをスムーズにすることで故人に心配をかけずに済むことにもなります。
喪主は、遺族と葬儀屋と火葬場の手配などの打ち合わせをしておき、葬儀までスムーズに運べるようにします。また、喪主に葬式の経験が少ない場合は、サポートをしてくれる葬儀屋の利用も考えておきましょう。
4:納棺
お通夜を始める前に納棺をしておく必要があります。故人が生前利用していた、箸や茶碗、大切にしていたものを納めて、亡くなった人がこの世に悔いのないように送り出してあげましょう。
故人を納棺する際は、葬儀スタッフや納棺師などに化粧などの指示を出し、全体の流れをつかみながら納棺までの時間を考えるようにします。
葬式の流れ3つ
主な葬式の流れは「お通夜」「葬式」「火葬」の3つです。主な流れもこれら3つがスムーズに進むように、遺族で大切なポイントをおさえておきます。
喪主は、お通夜から火葬までの流れを考慮しながら、全体がどのように進行すればよいかを考えていきます。それぞれの儀式でトラブルが残らないように効率よく進めていきましょう。
1:通夜と通夜ぶるまい
お通夜をするときは訪れた人にお酒や食べ物を振る舞います。通夜ぶるまいをすることで供養となるため、多くのお酒や食べ物を用意します。また、お酒や食べ物は全体の流れや予算を考えて用意しましょう。
通夜ぶるまいは、どの時点でお開きにするのかを事前に決めておき、お通夜に訪れた人に失礼のないようにしたうえで、葬式に参加する人には連絡事項などを伝えておきましょう。
2:葬儀と告別式
告別式や葬儀を行う場合は、全体の流れを考えて焼香の順番や僧侶の手配をします。告別式や葬儀を行う場合は、多忙になることが多いため全体の流れをつかんでおかなければ時間がかかり過ぎることもあるからです。
喪主は、葬儀屋にアドバイスをもらいながらどのようにしたら良いかを考えていきましょう。
3:火葬
火葬場までのマイクロバスの手配や、火葬が終わるまでの時間どのように過ごすのかを考えておきます。また、骨を拾う際も順番を決めておき、火葬許可書などをあらかじめ発行しておきます。
葬儀に参加する人が、どのようしたらいいのか戸惑わないように喪主や施主、遺族で親しい人への対応をします。
葬式の流れの中で特に気をつけたい点3つ
葬式での流れでも特に気をつける場面があります。葬式の日程調整や焼香の順、席次や喪主の挨拶のタイミングを誤るとトラブルになりかねません。
故人がどのようにしたかったということを考慮しながら挨拶の言葉、席次や焼香の順を考えるようにします。そうすることで、故人は安心して旅立てることでしょう。
1:席次と焼香順の確認
席次と焼香の順をどのようにするのかを決めておきます。事前に決めておくことで、トラブルを回避でき失礼のない対応が可能になります。
喪主が初めに焼香をして、遺族、親族、仕事仲間、友人という順で焼香をするようにしておき、また席順は祭壇に向かって正面が上座なので、喪主が上座に座り、席次も焼香と同じような順になります。
2:喪主挨拶のタイミング
喪主の挨拶のタイミングもよく考えます。故人の意思を伝えることを考慮して、訪れてくださった人への感謝の気持ちも忘れないようにしましょう。
喪主が挨拶する場合は、通夜振る舞いの前と出棺前に行います。挨拶の際は、喪主としてふさわしい言葉遣いをして感謝の気持ちを述べるようにします。
3:お通夜や告別式の日程調整
お通夜の次の日に告別式があるとは限りません。参加する人に迷惑がかからないようにするため、遺族や親族の年齢や職業を考えて、告別式までの日程を考えます。喪主がお通夜や告別式を取り仕切る場合は、ある程度参加してくださる方のことを配慮して日程を決めるようにします。
葬式の流れを把握してスムーズに行えるようにしよう
葬式までの流れを把握することでスムーズに行えるだけでなく、トラブルを回避することもできます。主な流れはお通夜から葬式、火葬までの3つのことを考えながらプランを立てます。
自分が喪主となったか否かに関係なく、いざというときに備えて葬式の知識を高めておき、万が一家族が亡くなた場合でもそれぞれの儀式をスムーズに進められるようにしましょう。