一周忌法要までには何を準備すればいい?喪主・参列者が用意する物も解説

故人が亡くなった後、命日から数えて1年でやってくるのが「一周忌」です。

この記事では、「一周忌」において行う側が準備することと、参列者側が準備しておくことについて解説いたします。「一周忌」について不安な方は、ぜひご覧になってみてください。

目次

一周忌とは

今回の記事では、「一周忌(いっしゅうき)」についてそれを行う際に準備することや、参列者にもどういった準備が求められるのかを解説いたします。「一周忌」とは、故人が亡くなった命日の一年後に行う法事のことで「一周忌法要」とも呼ばれることがあります。

一周忌は葬儀とは違い、故人の遺族や親族、友人といった故人と親しい関係にあった人たちを招いて行う法事です。

一周忌は誰が行うのか

一周忌を誰が行うのか、というと故人の遺族の方たちが行うことになります。基本的には、一周忌の施主(せしゅ)は喪主(もしゅ)を務めた方が引き続き行われることが多いので、特に問題がなければ喪主の方が行うことになります。

必ずやらなければいけないのか

一周忌は必ず絶対にやらなければならない、というような種類の法事ではありません。施主側に不幸があったり、病気や仕事などやむをえない理由で一周忌をしない選択をする家庭もでてきています。

一周忌は故人に対する供養であり、1年に1回くらいは集まって故人を悼む機会となっていますが、どうしても負担になりすぎるという場合は一周忌をしない、という選択肢もあります。

一周忌を行う際に準備すること

一周忌を行うことに決めた場合は、準備をすることがたくさんあります。一周忌に参列してもらう参列者への案内状の用意から、故人の菩提寺(ぼだいじ)への連絡や手配、一周忌で食事をする手配やお布施の手配、お供えものの手配などかなり準備を行う必要がありますので、早めに用意しておきましょう。

1:お寺への連絡・手配

一周忌は法事ですので、お坊さんに来てもらう必要があります。故人に菩提寺があればそちらに連絡をし手配してもらうよう依頼すればよいのですが、菩提寺がなかった場合には初七日法要などですでにお世話になっているお坊さんにお願いするのがよいでしょう。

もしも、菩提寺がない、初七日や49日法要をしてもらったお坊さんに来てもらうこともできない、といったような場合は最近では僧侶手配サービスのサービスもあります。

2:食事の手配

一周忌での食事は、「お斎(おとき)」と言います。一周忌に参列する人の人数分と、お坊さんもお斎に出席される場合はお坊さんの分も含めて食事の手配をしておきましょう。食事をしない場合には、引き出物と一緒に持ち帰ってもらえるように折詰弁当の用意をする場合もあります。

一周忌での食事の場合、精進料理に限るということはないのですが、おめでたいものはいけません。一周忌の食事であることを連絡しておきましょう。

3:参列者への引き出物

参列者にお渡しする引き出物の準備も欠かせません。基本的には、引き出物は1/3~半返しになるように用意しておきます。

不祝儀の引き出物ですので、後に残りにくい食べ物や消耗品などを引き出物として選ぶことが多いですが、最近はカタログギフトで好きなものを選んでもらう、という選択肢もあります。

どれを引き出物にしないといけない、といったようなことはありませんので、形として残らないものを基準に選ぶとよいでしょう。

4:お坊さんへのお布施の用意

一周忌に来てもらうお坊さんへのお布施の用意も大事です。一周忌の場合のお布施の相場は30,000円~50,000円、この他にお車代として5,000円~10,000円、お斎に出席されない場合は御膳料として10,000円を別に用意します。

一周忌でお渡しする時ですが、お斎に出席される場合はお斎の後でお布施とお車代を、お斎に出席されない場合はお斎の前にお布施・お車代・御膳料を用意してお渡ししましょう。

5:供え物・供え花の手配

一周忌を行うのですから、故人のために供え物や供え花を手配しておきましょう。一周忌では故人を偲ぶために故人の好きだった果物をお供えしたり、白い花ではなく好きだった花などを供え花として手配してもよいでしょう。

6:参列者への案内状

一周忌を行う場所と日付、時間を決めてから参列者への案内状を準備しておきます。この時、出欠の確認をとって食事の人数や引き出物の数を決める必要がありますので、往復はがきや返信用のはがきを同封して案内状を送付します。

一番最後になってしまいましたが、基本的には参列者の人数が決まらないと注文できませんのでなるべく早い段階で案内状を出して出席する人数を把握しておきましょう。

参列者が準備すること

ここからは、一周忌に際して参加する側の参列者が準備しておくことを紹介します。一周忌では行う側の施主の準備することが多いですが、参列者側も準備しておくことがありますので見ていきましょう。

1:案内状の返信

忘れてはいけない、まずやっておくことは届いた一周忌の案内状に返信を出すことです。出欠の返事を出しておかないと、一周忌をする側の準備に差し支えてしまうため、予定が分かったらすぐに返信を出しておきましょう。

2:服装の用意

一周忌の場合は、参列者側は喪服でなくても構わないとなってはいますが、親族の方たちは喪服を着ている場合が多いため、雰囲気を壊さない服装で行く必要があります。

男性なら黒のスーツ、女性は黒か濃紺のワンビースやスーツがふさわしいでしょう。アクセサリーも控えめにして、結婚指輪や真珠のアクセサリーのみにしておきましょう。

3:香典の用意

香典の相場ですが、身内なら5万円~、故人と特別に親しく付き合いがありよくお世話になったというような場合は1万円~3万円、近所の人などでは3,000円~10,000円と、どの程度のお付き合いがあったかによって変わってきます。

香典は用意してお渡しすべきものですが、家族のみで一周忌をするような場合や地域によっては受け取ってもらえない場合がありますので、辞退された場合は押し付けたりしないようにしましょう。

4:供え物の手配

故人の祭壇に備えてもらう、供え物の手配も忘れてはいけません。供え物の相場は5,000円~10,000円程度となっており、故人が好きだった花や基本的には消費すれば消えるものを贈るようにします。

たとえば、日持ちのする食べ物や丸い形をした果物がよいでしょう。故人の好きだった飲み物として、お酒などを持参しても喜んでもらえるでしょう。

亡くなった人のために出来ることをやろう

一周忌では、亡くなった人故人を忘れずに思い出して供養する、故人のことを偲んで遺族と語り合う場となることもあります。亡くなった人に対して今からできることはそうありませんので、供養の気持ちで参加しましょう。

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