供物の読み方と意味は?|供物を贈る際の注意点を紹介

供物とは祭壇や仏壇にお供えするお供え物のことを指します。

しかし、供物の正しい読み方や供物とはどんなことなのかを知らない方は多いのではないでしょうか。この記事では、供物の正しい読み方や意味、供物の種類などをご紹介しています。

目次

供物の読み方が間違えやすい理由とは

供物とは、祭壇や仏壇などにお供えする物のことをいいます。供物はよく「お供え物」など読み間違えられることが多い単語として知られています。供物の読み方を間違えやすい理由としては、日常生活では触れる機会が少なく、正しい読み方を知らないという方が多いためです。

今回は、供物のただしい読み方や供物の使い方、種類などをご紹介していきます。ぜひ、供物の使い方や読み方を正しく知って知識として取り入れてみましょう。

供物について5つ

供物とはどんな読み方が正しいのか、供物とはどんな意味や役割があるのか気になる方は多いでしょう。ここからは、供物についての知識を5つご紹介いたします。供物について知ることによって葬儀の時や法要の時に役に立ちますので、ぜひとも覚えておきましょう。

1:供物の読み方

供物の正しい読み方とはどのように読むのでしょうか。供物は「くもつ」と読むのが正しい読み方です。供えるという字は、供養(くよう)の「く」と読み、物は一般的には「もの」と読みますが供物の場合は「もつ」と読むのが正しい読み方となります。

もちろん、供物はお供え物という意味になりますが、供物では「くもつ」読むので、間違った読み方をしないようにしましょう。

2:供物の意味

供物の正しい読み方が理解できたら、供物の意味も一緒に覚えておきましょう。供物の意味とは、葬儀の祭壇や故人の仏前に供える品物のことをいいます。

供物には、2つの意味があり、1つは故人の霊を慰めるために捧げる物という意味があり、もう一つは、神や仏に感謝の気持ちを表すためにお供えする意味があります。

3:供物の種類

供物にはさまざまな種類があります。この項目では、供物の代表的な種類についてご紹介していきます。また、それぞれの供物にも意味がありますので、お供えをする時に意識してみるといいでしょう。

1:線香・ろうそく

供物の代表的な物の1つといえば、線香とろうそくです。線香は煙や香りが故人の食べ物となるといわれています。そのため、故人が失くなってから四十九日間は線香を絶やさず炊くのは、故人のご飯だからです。

また、ろうそくを供える意味は、周りを浄化して明るく照らしてくれる意味が込められています。もしくは、ろうそくを供えることで炎が苦しみや辛いことを清めてくれる意味も持っています。

2:菓子

葬式の祭壇や故人の祭壇にお菓子を供物としてお供えすることもあります。特に菓子は故人が生前好きだった物を供物として贈ると喜ばれるでしょう。また、お菓子に関しては小分けタイプや賞味期限が長い物を贈るようにしましょう。

また、葬儀の時だけでなく、法要の時もお盆の期間が終わったあとに遺族が食べるので、なるべく長期保存と常温保存が可能なお菓子を選びましょう。

3:果物

果物も葬儀や法要で祭壇に供える供物としては定番中の定番の品物です。果物は、りんごやみかん、ナシなど、比較的日持ちしやすい果物を供物として贈るといいでしょう。

また、果物が数種類かごに盛られた果物のかご盛りが供物用として発売されていますので、果物も供物として用意したいなら、かご盛りがです。

4:供物のNG

供物は何でも良いというわけではありません。供物にもお供えするにはNGな物がいくつかあります。仮に故人が好きだった物であっても、供物としてお供えするにはふさわしくはありませんので、控えましょう。

1:肉

肉は、宗教によってNGな物があります。たとえば、神式の葬儀では肉はOKですが、仏式では肉はNGとされています。また、キリスト教に関してはNGな物は特にありません。

また、仮に肉を供物として贈ったとしても生の物は1週間も持たないこともNGの理由としてあげられます。

2:魚

魚などの魚介類の仏式の葬儀ではNGとされています。また、神式とキリスト教では、魚などの海産物はOKです。理由は、故人向けにではなく、神に捧げるための供物ですので、神式では供物として贈っても大丈夫といえるでしょう。

また、キリスト教の場合は、供物の指定がありませんので、自由です。そして、神式で魚を供物でお供えする場合は、頭の向きに注意してお供えすることを注意しておきましょう。

3:お酒

お酒は神式の供物として贈るのはいいですが、仏式ではお酒の供物はNGとされています。仏式ではNGですが神式では、魚介類や肉類は神式の葬儀では神に捧げる物ですので問題ないとされています。

5:供物の相場

供物は、相場がある程度決まっており、供物としてお供えする物にもよります。供物の一般的な金額の目安は10,000円~15,000円ほどが目安とされています。また、供物の種類によっても相場が異なってきます。

生花15,000円目安
花輪10,000円目安
大榊(神式)30,000円目安
フルーツ・缶詰かご10,000円目安
お菓子・ろうそくなど3,000円~5,000円目安

供物を贈る際の注意点3つ

供物は身内だけでなく、知り合いや友人の故人にもお供えすることができます。しかし、供物を故人の家族に贈る場合は、注意したいことが3つあります。ここからは、供物を贈る時に注意したいことを3つご紹介いたします。

供物を贈るときは、しっかりとマナーやNG事項を学んで、気持ちよく葬儀や法要に訪れることができるようい努めていきましょう。

1:遺族の意向

供物は勝手に贈ったからといって喜ばれるわけではありません。供物を贈る時は、必ず遺族の意向を確認してから贈るようにしましょう。

なぜなら、突然供物を宅急便などで送られてきても、供物を置く場所がなかったり、葬式会場が狭くてスペースが取れない可能性があるからです。供物を贈る時は、必ず遺族への確認電話や連絡を取るようにすることが大切です。

2:宗教・宗派によるNG

葬儀を執り行う宗教や宗派によってもNGな物が存在するケースがあります。特に神式ではOKの物があったとしても、仏式ではNGとされている物があるからです。

たとえば、神式ではお香の供物はNGとされています。理由は、神道ではお香を炊くという習慣がないためです。葬儀に行く時は、どんな宗教や宗派で執り行われるのか、その宗教や宗派のマナーをあらかじめ学んでおくといいでしょう。

3:供物を贈る場所・時間帯

供物を贈る時には、場所や時間帯はどうしたらいいのでしょうか。供物を宅配便などで贈る時は、通夜と告別式の日に合わせるのであれば、通夜は当日の午前中で葬儀・告別式に間に合わせるのであれば、前日までに送るようにしましょう。

また、供物を送る時の手配場所などは、訪問する故人の葬儀を担当している葬儀社へ連絡しましょう。もしくは、お線香やお菓子などの小ぶりな供物であれば直接斎場へ持参しても大丈夫です。

供物の正しい読み方と意味を理解しましょう

いかがでしょうか。今回は、供物の正しい読み方や供物の意味、供物の種類などをご紹介してきました。供物は日常生活をしているうえではあまり聞き慣れない単語ではあります。

しかし、供物は仏事や法要になると必ず知っておかなければならない大切な単語ですので、知らなかった方はこの機会に覚えておきましょう。ぜひ、供物の正しい読み方や使い方をしっかりと頭に入れていざという時に活用してみましょう。

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